nullmono’s blog

なにぶんnullなもので。

山岳の兵士のように

今週のお題「好きな服」

隣のじいさんは、庭仕事では かならず軍服を着用している。
この地域には軍放出品というものがあって、あの丈夫な軍服なんかもその店で手に入るらしい。
ちょっとの引っかき傷では破れないので、この過酷な大地には打って付けなのだ。

しかし、じいさんが迷彩服で生い茂った木々の剪定をするもんだから、当然視認性が悪く、よく庭で息子がじいさん捜索をしている。

夏の長い昼には、息子が狭い庭でじいさんを探す声が木霊する。

空がとっても青いから

いい天気が続いたので、1週間の休暇を取り、旧い友人たちに会いに行った。
急な連絡にも関わらず、予定の合った友人数名が時間をつくってくれた。

しかし「突然どうしたの?」と聞かれ、「いい天気だし1週間ほど休んでみて、そこで旧友の顔を見たいと思った」と答えると皆、異口同音に
早まるんじゃない、自殺する前に相談してくれ
と真剣な顔で手を重ねられた。

たしかに…この行動は突飛だったかもしれない。
要らぬ心配をかけてしまって、本当に申し訳ないことをしたと思った。
とくにそういう意味ではありません。
本当に空が青色だったので、つい。

その足で冷蔵庫へ向かう

自宅ではMacBook Proを使ってるんだけど、久々のMacだし、ちょっとカスタマイズしちゃおうかな、 と思ってhomebrewであれこれイイ感じのプラグインを導入した。
しかし悩ましいなと思ったのが、これ、インストールのたびにビールのシンボルが出てくる。

このような感じ。 f:id:nullmono:20150624152121p:plain

この無機質なCUIに突如現れるEmoji。

Unicodeで絵文字がサポートされたこともあり、最近は国を問わずEmojiとして親しまれている。
それはわかる…
home brewとは自家醸造の意。
それもわかる…

しかし毎度homebrewでインストールするたびにビールの刺激を受けるのか…
これはこまる。

しかしビールというのは指向性が強いのか、だれに話しても「全然気にならなかった」と言われる。
なかなか共有されないこのアンビバレンスを抱えたまま、今日もコマンドを叩いている。

16種類の知人

こうしているうちにも月日は流れ、司馬遼太郎ムッシュかまやつの見分けがつかなくなり、いずれはこれに大木凡人も加わる。
アイザック・アシモフキダ・タローも、最近は見分けがついているのか自信がない。

もともと人の顔を覚えるのが苦手なうえ、似たような顔はかなり大雑把な類似度で分類している。
よってだいたいの人類を16種類程度にしか見分けられていない。

馴れ馴れしく話しかけられると「おっこいつは知人なのかな」と思い、こちらも親しく話をしてしまう。
ある程度話も弾んだところで保険の話に移るので、そこでようやく勧誘だと気づく。
そんな日々が続いている。

猫の顔ならわかるんだけどなぁ。
なかなか、ままならない浮世だと思う。

曖昧さの加減

後輩に仕事をお願いするとき、わたしの説明が擬音語だらけでよく笑われる。

それでも指示通りにデータを揃えてくれるので、いい後輩をもったなと思った。
一応この方針で今後も大丈夫か、と聞いたら、感覚的に分かるのでむしろ良いと言ってもらえた。
データ処理を感覚で捉えるなんて、君はなんてイカしたやつなんだ。

そんなやりとりをしていると、隣では同僚がおなじく別のメンバーに指示出しをしていた。
「これとこれの在庫を調べて、報告して」
かっこいい…わたしもかくありたいものである。

しかし、その後その同僚は口頭で在庫数を告げられ、復唱させられていた。

仮に…指示を出した相手が軍人上がりかそのような経歴を持っていた場合、こうなる可能性も考慮に入れ、少なくとも「Excelでくれ」等は言っておくべきかもしれない。

仕事のスタイルにはいろいろあるもんだな、と思った。

訛りなのかな

今週のお題「海外旅行」

海でヘンな海藻みたいなのを拾って遊んでいると、よく台湾人に間違われる。
それがなぜかは分からないんだけど、声をかけてくる観光客によく「台湾のかたですか?」と聞かれる。
いえ、地元ですよ。とこたえると驚かれる。わたしも驚いている。

観光先の海で出会うラフな格好の人間について、「ああ、地元のかたかな」とは思っても、「さては台湾人だな」とピンときたりするのだろうか。

でも…そういえば思い出した。
以前観光で台湾に行った際、スーパーで地元の台湾人に店員だと間違われ、延々と「売り場の陳列に対するちょっとした苦情」を頂いたことがあった。
こんな浮かれた格好をしたやつが、どうして店員に見えたのだろう。
その旅行でアテンドを申し出てくれた台湾の友人は、ずっと横で一部始終を面白がっていた。

その友人いわく、「しいていえば訛りが台湾人ぽく聞こえる」らしいが、もともと弁別能が低いため、自分ではよくわからない。

でも海をぶらつくときは大抵ひとりなので、気づかないうちに独り言でもつぶやいているんだろうか…
そう思うとなんだか自分が心配になる。

さて!いまわたしは…

うちの猫のなかでもとくに人懐こい猫がいて、よくクイズ形式で何事か訴えてくる。

ちなみにクイズ形式だと思う理由は以下のとおり。

  • 隣に座ってトン、トン、と肩を叩いてくる
  • ニャアーと甘えた声を掛けてくる
  • その声が疑問系

いわゆる「さて!いまわたしは何を考えているでしょーーか?」 という感じ。非常に悪女に育ちそうな幼年期のこの振る舞い。

結局猫がなに考えてんだか全然わかんないので、「うーんわかんないなあ」と言いながら撫でて誤魔化している。

おそらくただ撫でてかまってほしいだけなんだろうな、とは思うが、もうすこし猫の機微に聡い人間でありたいものである。