nullmono’s blog

なにぶんnullなもので。

山岳の兵士のように

今週のお題「好きな服」

隣のじいさんは、庭仕事では かならず軍服を着用している。
この地域には軍放出品というものがあって、あの丈夫な軍服なんかもその店で手に入るらしい。
ちょっとの引っかき傷では破れないので、この過酷な大地には打って付けなのだ。

しかし、じいさんが迷彩服で生い茂った木々の剪定をするもんだから、当然視認性が悪く、よく庭で息子がじいさん捜索をしている。

夏の長い昼には、息子が狭い庭でじいさんを探す声が木霊する。