nullmono’s blog

なにぶんnullなもので。

うっかりしてた

よく寝言で妙な発言をするので、おもしろがった友人が毎度泊まっていくよう誘ってくれる。 酒を飲むとすぐに寝てしまうため、寝言を目的とする友人はすぐに酒を飲ませてくる。

以前友人宅に泊まった夜、カサカサ…と私の腕を這う何者かがいた。 その感触に目が覚め、なんとなしに腕をみると、手のひら大のクモが私の腕で一息ついていた。 なかなかの美脚に見とれてしまい、むくりと起きた私は手のひらにクモをのせてボケーっとしていた。

すると部屋中に響き渡る友人の叫び声。 「こいつクモ食べようとしてる!!!!だれか押さえて!!!!」

じつは私は昆虫食に興味があり、西で昆虫食のイベントがあれば虫を喰いにゆき、東に伝統的昆虫料理があれば出張を利用して喰いにゆく。 それを知っていた友人だったことが災いし、深夜の乱闘となったのだった。

腹の虫と世界の終焉

うちには猫が3匹おり、当然ながらそれぞれ性格が異なる。

うち1匹は典型的な内弁慶で、裏を返せば怖がり。

こないだお腹を空かせた私が、この世の終わりみたいなアポカリプティックサウンドを胃のあたりで発した際、その内弁慶猫が飛び跳ね、扇風機を倒し、そしてカーペットの端を引きずりながら逃げていった。当然、カーペットの上のテーブルもひっくり返った。

本当に申し訳ないと思う一方で、そんなに驚かなくても…と惨事の後片付けをしながらひとり傷ついていた。

いずれお腹を空かせた私のみぞおちを、だれか別の猫が殴ってくるのでは。そんな不安さえ覚える。

葉っぱの上のプライバシー

庭に3mほどの低木があり、そこには4種のアリが生息している。

ときにそのアリの勢力図に、小さなクモが紛れ込んでくる。

先日ビール片手にその世界を観察していると、ついにアリとクモが対峙していた。

張り詰めた空気。一枚の葉の上で、体長5mmにも満たない2匹が睨み合っている。

最初に仕掛けたのはアリだった。互いに強靭な顎で相手の動きを封じる。まるで角をもつ獣のようだ。両者一歩も引かない。

手のひらほどの葉の上で、膠着状態がつづく。この闘いはどうなってしまうのか。そろそろビールがぬるくなったところで、私は気付いた。闘う両者の真横で、交尾をするテントウムシに。

なんだこいつらは。ほかにいくらでも葉はあるのに。なぜいま、ここで?

外野の人間がヤキモキしている間に、アリとクモの一騎打ちは決着がついていた。どうやら仲間の助けを得たアリが、単独のクモを蹴散らしたようだ。

いいところを見逃してしまった。しかもよりによってテントウムシの交尾…。なんて情けない。

しかし、他人のプライベートな空間をおかした私の行為そのものが、情けないものであると、缶ビールを洗いながら思うのであった。

宇宙と庭と草刈りの日取り

半年ぶりに庭の草刈りをしたところ、牛でも飼ってるの?というくらいの粗飼料の山ができた。

刈るまえに眺めた感じだと植生の遷移も進んでいて、半年でこんなになるのかぁと呑気に感心していた。

しかし刈っていくうちに、パーントゥの裾みたいな、これから腐葉土の仲間入りですみたいなモノとか現れて、ちょっとさすがに放置しすぎたな…と反省。

放置してたのはなにも不精だけではなく、近所の猫が寝床にしていたこともあり、刈るに刈れなかったのだ。

その寝床も最初は「ミステリーサークルだ…我が家は狙われているのか」と思うような奇妙なもので、猫の寝床だと気付いたときは本当に安心した。

天気の良い日に通っては、そこで昼寝をして去っていく猫をがっかりさせてはいけない。そう思っていままで放置していたんだけど、つい先日その猫が玄関の植木鉢で寝ているのを目撃。

どうやら夏は日陰になって涼しい玄関先を寝床にするらしい。

そういうわけで、ミステリーサークルを刈ることにした次第。

この世界の掟

うちの猫は元気で、壁を蹴ってカウンターテーブルに登り、勢いが良すぎてそのまま食器類ごと滑り去ったりしている。

そんな調子だから、以前も勢いでガスコンロの上に登ってしまい、危うく着火するところだった。
すごく驚いた私が部族の呪いみたいな叫び声をあげたので、以来キッチンの聖域には近寄らなくなった。
まあ、よかったと思うけど、ガスコンロについては抜本的対策が必要だろうな。

夢が叶ってしまったので

今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」

 

なんか記事編集ページの右上にピロンと出ていたので、ちょうどいい1記事目に、ブログを始めたきっかけを書いておきます。

きっかけは小さい頃の夢が叶ってしまって、やることがなくなったので。

なんか日々のことをこつこつ書いてみて、やることないからという理由でまた転職とか引越しをしないようになるといいなと思った。

詳細は次のとおりです。 

 

小さい頃に、おとなになったら以下の要素を満たしたいなという夢をもった。

  • 楽しくて飽きない仕事につく
  • 静かで近くに海のあるところに引っ越す
  • 1階建の三角屋根のおうちに住む
  • そこでたくさんの猫と暮らす

仕事はなかなか楽しいものにつけたと思う。変化の激しい業界なので、毎日それなりに楽しい。

海に囲まれた土地なので、海沿いに引っ越すのはまあいつでもできた。

「三角屋根」という指定は、当時住んでいた地域は鉄筋コンクリートの頑丈な作りが多かったので、フツーの「おうち」の形にちょっと憧れていた。

ホームボタンとかに描いてあるようなあの「おうち」のピクトグラムそのまんまの家とか、つい見とれてしまう。

「1階建の」という指定については、たぶん平屋だと階段がないから興奮せずに済むってことだと思う。階段が好きなので、自宅にまであると身がもたないと思ったんだろうな。

猫はその当時すでに飼っていて、こんな面白い生物が人類の身近にいるのかよ…と衝撃を受けている時期だった。それが1、2、たくさん…

 

といった上記の夢を満たしてしまったので、やることがなくなった。

まわりから老後のようだと言われ、もしかして私は死ぬ準備をしているのでは?と急に不安に襲われ、いまこうしてブログを始めました。